令和 5年8月12日 更新
なぜ、そこまでバンドのマテリアルにこだわるか
この画像はミニの3速の作動をするドラムをバンドで締め付けて一瞬に
ドラムにブレーキをかけて固定しギヤートレーンにより3速にする鋼鉄のドラムです
下のドラムが通常の使用されているものですが上の焦げ付いたドラムは、油圧が足りず
連続的に滑らせたことによる熱にて。ここまで焼き付いてしまったドラムです
ここまで酷く焦げ付いたドラムもまれですが、もし油圧が足りずドラムとバンドを
滑らせてしまったらいくらオイルまみれになったギヤーボックスの中でも
バンドのマテリアルは当然に高温度により破壊されます、ボンドも剥がれ
たり、マテリアルは削られてしまいます、多分ここまで焦げる焼き付きは
おオイルの中でも400度以上の高温にさらされたことでしょう、
ですから、もし油圧が少なかったりオイルの量が少なかったりしたら
バンドの素材は元通りなりませんし滑ってしまうことになります、
90年以前のマテリアルはそれでも 熱はドラムに通さないもで
バンドの素材は剥がれないし、鋼鉄より強度がある石綿は破壊されにくかったのです
しかし、90年以降のマテリアルの素材は和紙などを使ってるとか聞きますが
あくまで 紙 に違いはありません、このマテリアルでも
規定の、油圧を保ったり十分なオイルの量など保てば壊れることはないのですが
オイル漏れを起こしたり、オイルによる シール類の硬化や破壊などが有ったりしたら
トラブルの原因になります、
特にオイルの量は確実に点検及び補給は気を付けてください、
そうすれば、 トラブルは避けられるはずです。
そんなこともあって、今回はじぶんのミニのatマテリアルを試すことになりました
オイルの管理などの点検は次に書き込みたいと思います
もし現在に MINI1000オートマ当時のフリクションプレートと
バック、2速、3速のバックバンドがあったなら、1.3iのオートマはこれほど壊れなかった
と、思います、なぜかというとバンドの素材が紙(ペーパー)ではなく石綿を使っていたからです
私も、当然ミニ1000やバンプラのオートマのオーバーホールをしていたので、
当時のミニは油圧低下をなんらかで起こして、滑らしても猛烈な摩擦熱でも剥がれることもなく
石綿はたった1mmの厚みの素材でも熱を通さず 接着しているボンドにダメージを与えず
熱で滑っていたバンドも冷ませば元通りに復活し、また石綿は鋼鉄よりも強くそして
オイルのなかで素材にオイルを吸い込ませることで 摩擦量をおこさせるため
石綿はオイルを浸透させる奇跡的な マテリアルだったわけです。
オイルの中で摩擦力を引き出すためには素材にオイルを吸い込ませなければならず
石綿(アスベスト)を1990年以降 使用禁止されてからペーパー摩擦材になり素材を
紙に摩擦材を混入させて使われるようになりました、ペーパー摩擦材は摩擦熱に弱いため
ほとんどの車のメーカーはリスクが大きいのでブレーキバンドに使用しなくなり
また、バンドを締めるピストンもフォワードクラッチピストンに比べ小さいため
パスカルの原理で、はるかに大きいフォワードクラッチを使いブレーキバンドは使われてません
特に、ミニはあのスペースで 4速オートマの構造で作られているのですからピストン
も小さく、とくに3速のピストンはモット小さなピストンを使うことになってます
ですから、ミニの場合は油圧が低下すれば締める力も弱くなりブレーキバンドに大変な負荷が
かかってしまってます、ミニのオートマの場合、油温度が140度も上がる構造です
オイルクーラーは付けられない構造のため、油温度が上げれば
温度に比例して油圧は極端に下がります。
それでも昔のミニは壊れなかったのです、
もし、当時のバンドやフリクションプレートがあれば まったく違ったミニのオートマが
存在 していたはずです それは断言できます。
今回、自分のピックアップをオートマに乗せ換えて テストするつもりです
なぜかというと、私の家は20年以上もまえから薪ストーブにて暖をとってましたので
煙突の保護に当時は売っていたアスベストの帯がありました、 もう現在では買うことも
手に入ることことも出来ませんが、そのアスベストの帯をほどいて、完璧な石綿に戻すことに
成功し、摩擦材を混入させ マテリアルを作ることが出来ました。
人に使うわけでもなく、自分のために使うのでテストすることで、かなり苦労しましたが
とりあえず完成しました。 ま、アスベストと言えど 大気にさらすわけでもないし
たとえば、現在の飛行機や電車などは当たり前のように未だにアスベストのブレーキを
使っていると聞き、俺のミニに使ったとしても、とやかく言われれることもないでしょう、
それと、ミニは ボンネットを開けると、ボンネットキャッチのところに
a マークが赤くステッカーが貼ってありますよね、
あれって ほかに アスベストをつかってますの 表示マークなんですよ
ミニは他のパーツでアスベストをつかっていたんですよ、ずーとね。
ガスケットやパッキンなどもね。ま 言い訳ぽくなりましたが。
とにかく爺さんの トライ 壊れない AT に自信を持って
一日、一時間の隙間を得て スペシャルATの マテリアルやオーバーホールを根気よくやるつもりです。